4辺パッド入り プリーツマスク
プリーツマスクの集大成…?

こちらで作った「あごパッド付 プリーツマスク」は素晴しい着用感でした。いかにも顔にフィットしてるぞという触感と、パッドからの空気漏れがかなり減り、息苦しいマスクが大好きな私にとって一条の光に見えました。

そこで今回はパッドを4辺すべてに取り入れたプリーツマスクを作ってみました。

今回作ったマスク。周囲のパッドがなんかキャッチャーマスクみたいですが。

あと、今まで作ったマスクで気になった点を改良しました。

それは、メインとなる生地に通気性がまったくないと、いくら当てガーゼを厚くしても「ふっくら感」が出ないことです。「息苦しさ」と「ふっくら息がこもる感じ」は似ているようですが、じつは相反する要素でもあるのです。ダイレクトな息苦しさを求めるだけならビニール袋でもかぶってれば良さそうですが(笑)、私の求める趣向とはちょっと違います。私の好みは、最初は普通に呼吸でき、やがて息がこもってくると徐々に息苦しくなり、最後は「安静にしていればなんとか息が続くが、体を動かすと苦しくてたまらない」というのが理想です。

そこで今回は、パッドをゴム引き布で作って空気漏れを極力減らすとともに、メインの生地には少し通気性を持たせ、呼気はすべてこの生地を通すことを考えました。

では制作過程をご覧ください。
基本的には今までのプリーツマスクと同じです。

表地:水色サテン 裏地:綿ジャージ(水色)2枚合わせ
サイズは幅19cm×縦21cm。普通の顔の大きさなら、このサイズで目元から喉まで十分に届きます。

今回は水色にしました。これまでの白・ピンクと合わせてナース服の代表的な色ですね。私はプレイ用のナース服を各色持ってまして、それとコーディネートする意図もちょっとあります。ちなみに通気性を持たせるなどと書きましたが、普通の人のマスクに対する感覚からすると、通気性はないに等しいです(笑)。

実物は写真より薄い色です。水色は清潔感というか、医療プレイチックな雰囲気があっていいですね。

生地を切り出して重ねたら、まず四隅がずれないように仮止めします。
ふちから1cmぐらいのところをぐるっとしつけ縫い。ミシンをかけた時にずれたりたるんだりしないようにするためです。写真ではすでにしわが寄ってますが、これぐらいなら問題ありません。(どうせプリーツマスクなので目立たない)
しつけ縫いができたら、ミシンで周囲を本縫いします。ふちぎりぎりを縫うのは難しいので、あらかじめ大きめにしておき、縫った後で余分を切り落とします。終わったらしつけ糸を抜きます。

次にプリーツを寄せます。

生地を19cm×21cmで切り出し、トリミングすると残るのは18cm×20cmぐらい。これを図のように上端2cmを残して、以下1.5cmピッチで折りながらアイロンで形づけていきます。図は表から見たとこで、黒い実線は山折り、破線は谷折りです。両端にある白い線は、山折りの頂点が合わさる所です。
「裏」「陰」と書いてある所がプリーツで短絡される部分なので、完成すると縦が8cmになります。この寸法を耳の上下丈に合わせることが、両サイドのフィット感を出すポイントです。

「折り」が終わったらばらけないようにしつけ縫いします。セーラー服のスカートを新品で買うとこういう糸が付いてますね。ふちにはパッドを付けるので2cmぐらい内側を縫います。この糸はパッドを付け終わるまでこのままです。
プリーツのしつけ縫い完了。前にも書きましたが、プリーツがキュッと寄るのは気持ちいい瞬間です。
裏はこんな感じ。ちなみに、縫う時は常に表側を見ながら縫うのが基本です。

ここまで出来たらゴムを付けます。

今回はクロスにしてみました。長さは現物合わせ。ほんとは拘束感を求めてもっと短くしたかったのですが、これ以上だと生地が引っ張られてしまい、この後の「縫い」に支障がありそうだったのでこの長さにしました。

次はいよいよパッドの制作です。これが手間です。
まずは左右のパッドから。

ゴム引き布を幅3cmに切り、写真のように袋状にします。両サイドはあとで別のパーツで縫い合わされるのでしつけ縫いだけ。
ポリ綿を押し込んで縫合します。餃子みたいですね。

ここでの注意点は、写真のようにふちがたわみ、出来上がりは多少寸詰まりになることです。したがって生地を切り出す際は少し長めにする必要があります。マスクの短辺に付ける大きさならほぼ原寸のままですが、長辺用のパッドは+1cmは必要です。

パッドを仮付けたところ。しつけ縫いだらけですね。この後本縫いをします。
本縫いが終わったらしつけ糸を抜糸。すると写真のように、今まで縮こまっていた綿が膨らみ始めます。器用な人なら、ここまでの手順を踏まずとも、空のパッドを縫い付けた後で綿を押し込んでもよいかもしれません。

続いて上下のパッドを作成。上側はワイヤーも入れます。

作り方は左右のと同じ。丸めた綿がほぐれないように糸で縛るとすこし楽です。
ワイヤーは今までと同じクラフトワイヤー(φ2.0mm PVC被覆アルミ針金)を使用。手芸用としてはかなり硬い針金ですが、マスク自体のテンションが強いので、これぐらいでないと着けているうちに曲がりが甘くなってしまいます。
上側のパッドにはワイヤーと綿とが入るので、まずはワイヤーから。袋状の「底」に縫い付けます。

パッドが4つ出来たらマスクの四辺に縫い付けます。これがまた大変でした。
今回のマスクは屋内専用モデルと割り切ってますので見た目にはあまり気を遣わなくてよかったのですが…

一応完成。四隅の処理がうまくいかず、粗い仕上がりになってしまいました。
隅のアップ。実用上は問題ないのですが…
裏を見たところ。綿ジャージの周りをゴム引き布が囲むというマニアックなマスクです。
耳ひもの取り出し方は、もっとよく考えないとだめですね。

で、かんじんの着用感はどうかというと…

すばらしい。

しっかりガードされてます。空気の漏れる余地なし。
パッドをゴム引き布で作ったのは正解でした。
写真ではサイドにすき間が空いているように見えますが、密着しています。
ふつうプリーツマスクというと、口を動かすたびにどこかしらすき間が空くものですが、パッドが動きに追従し、フィット感をキープしてます。これは花粉症の人にもいいかも?

しかも相当強力にフィットしているのに、当たりがソフトで痛くならない。
冒頭で「キャッチャーマスクみたい」と書きましたが、パッドがフィットする感触はまさにキャッチャーマスクのよう。あれが大型プリーツマスクの周囲を覆っているところを想像してみてください。
耳ひももクロスなので快適。寝る時のマスクに最適です。

ちなみにこの着用写真では、ぶ厚い当てガーゼを入れてます。だいたいマスク3枚分ぐらい。周囲が盛り上がって真ん中が凹んでいる形なので、厚めのほうがいいようです。
これによって目標としていた「ふっくら感」はほぼ満足がいくものになりました。

逆に、改良すべきところとしては、(私の好みとしては)もうちょっと息苦しくてもよかったかもしれません。これは生地の選択でどうにでもなります。アウターマスクを組み合わせてもよし。
あと、裏面の写真でもおわかりのように、耳ひもがパッドの内側から出ているので、着用するとパッドが外側に向けて開いて見えます。フィット感はよいのですが見た目がいまひとつなので、取付け方を工夫したいと思います。
あとは末端処理ですね。
いずれもルックスに関することばかりです。形は文句なし。

今回のマスク、パッドの制作と取り付けがかなり手間で、完成まで8時間ぐらいかかりました。
これまでのプリーツマスクの約2倍です。
ちょっと大変ですが、フィット感はおそろしくいいので、また改良型を作りたいと思います。

2009.3.8

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