ナイロン表地 手術用マスク
プリーツマスクの応用

今回はプリーツマスクの応用編として手術用マスクを作ってみました。

手術用マスクは右の写真のような、手術着と同じ布でできたマスクです。手術台の周囲は清潔を要することから、使い捨てではなく、何度も洗える(滅菌処理できる)素材が主流です。しっかりしたコットンっぽい生地で、ガーゼにくらべると多少ごわごわしてます。紐は頭の後ろで結ぶのが特徴です。

マスク本体の構造は、写真のようなプリーツ型と、単純な平面型とがあります。どちらも今までのマスク制作の技術を応用して作れそうです。今回はフィット感を重視してプリーツ型にします。

また、今回のもうひとつのテーマはセカンドワイヤーの改良です。

セカンドワイヤーとは以前ご紹介した、鼻のに入れる第2のワイヤーです。鼻の下に入れることで、ガーゼを鼻の穴と口に密着させる狙いでした。ある程度の効果は得られたものの、まだ改善の余地はあるようでした。(左図「従来」)

プリーツマスクを着けて小鼻の両脇を触ると、空間があることがわかります。ここを密着させれば、より息苦しくなりそうです。そこで従来より上、上端から2cmの所へ入れてみました。(左図「改良」)

では、制作過程のご紹介を。
マスク部分の作り方は基本的にプリーツマスクと同じです。

表地は緑色のナイロン。ツルツル、シャカシャカしていて、傘のような生地です。本物の手術用マスクではありえない素材。このへんが自作ならではの醍醐味です。定食屋の「まかない」メニューみたいですね。あれ食べてみたい、と何度思ったことか(^^;)。

裏地は「自作マスク 通販のコーナー」にも載っているアクア色のコットン生地。色味は表地よりちょっと明るめ。ぱりっとしたハンカチのような感触です。今回は紐もこれで作ります。

ちなみに表地・裏地とも値段が付いたままですが、安いでしょ?
ハギレ(服には足りないサイズ)ってこんなもんです。
マスクなら売るほど作れます。(文字通りw)

まずは材料の切り出しから。
表地×1枚、裏地×2枚、そして長いのが紐(2本)です。
市販のサージカルマスクで寸法を測ったところ、紐の総延長は104cmありました。意外と長いですね。まさか1mを超えるとは思いませんでした。この寸法で作ります。

マスク本体から作り始めます。表地と裏地を重ねて四隅を糸で仮留めします。

四辺を仮縫いします。

ミシンで四辺を本縫いします。
今回はセカンドワイヤーを入れるので、そこだけ縫わずにおきました。
ワイヤーは上端から2cmのところに入れる予定です。

四辺のほか、セカンドワイヤーを入れるポケットを縫ったら本縫い完了です。

ポケットの拡大図。上端からやや下のところに、並行した2本の縫い目がありますね。
この中へセカンドワイヤーを挿す予定です。

プリーツを折って糸で仮留めします。抜糸するのは最後です。

続いて紐の制作にかかります。
幅1.5cmの平紐を四つ折りで作ります。6cm幅で切り出した生地を、アイロン掛けながら折っていきます。図のように折れば、ほつれ止めも含めて1回縫えば済みます。中表で縫って裏返すことも考えましたが、これだけ細長い筒状の物体を裏返すのは無理でした。

紐が完成、といってもまだ折っただけです。縫うのはマスクへの取付と同時にやります。

マスクの左右辺をバイアステープでふちどりします。まずは仮縫いから。
色味が表地と微妙に違ってますね(^^;)

バイアステープを本縫いしているところ。

本縫いができたら、セカンドワイヤーを入れますよ。

ワイヤ−は側面から入れるので、ここだけ縫わずに残してあります。

セカンドワイヤー入れますよ。

ワイヤーを封入したら残りの部分を縫います。
マスク本体はこれで完成です。
ワイヤーが入ってるところが膨らんでるのがお分かりでしょうか。

完成が近づいてきました。
いよいよ紐の取り付けです。
まずは仮縫い。長いのでけっこう時間を要するところです。

取り付け方の説明です。こんな感じでマスクを表裏から挟みます。

本縫いします。
白い糸だとステッチがちょっと目立ちすぎかも。

おっと、ノーズワイヤーをまだ入れてなかったですね。
上辺の1ヶ所だけ縫わずに残しておき、ここから入れることにします。
×印はうっかり縫わないようにするための印です。これは揮発性のチャコペンで書いてあり、24時間ぐらいで消えます。

ノーズワイヤー入れますよ。

入れたら縫合しますよ。

横から見るとこんな感じになります。
紐が上辺に被さるので、セカンドワイヤーはそれより下にする必要がありますね。

紐の末端処理は簡単に済ませました。


というわけで完成しました\(^o^)/

全体図です。

裏面です。紐が裏地と同じ素材なので独特なルックスです。

表面のアップ。
多少シワが寄っていますが、プリーツマスクなので着用すればさほど目立たないはずです。

裏面のアップ。
コットンっぽいさらっとした感触です。

ではいよいよ試着です。

じゃーん。

ツルツルしたナイロン、喉まで届く大きさ、ワイヤー入り。
まさに自分好みの手術用マスクができあがりました。

全体的な着用感は本物に近いです。布でできたサージカルマスクという感じ。
プリーツマスクとの違いは下辺がぴたっと密着してることです。
耳ゴムより強く縛れるので有利です。

改良したセカンドワイヤーは効果抜群。ノーズワイヤー1本より断然安定してます。
ノーズワイヤーと合わせてマスクを押さえつける効果が「線」から「面」になった感じ。
口を動かしてもマスクが離れにくいです。本物の手術用マスクを上回る着用感ですね。
今後のプリーツマスクにも採用決定です。

改善すべき点は、紐がちょっと太すぎたことです。
しっかりしたコットン生地で幅が1.5cmもあると、細めのエプロンの紐ぐらいのゴツさです。多少加工は難しくなりますが、1cmぐらいが良かったと思います。

そうそう、紐が長いので中国式の結び方(右図)もできますよ。
マスクの下辺があごに密着するのがメリットです。
サージカルマスクの「あご密着性」が気になる方におすすめです。

このマスク、四辺にスポンジテープを貼り、当てガーゼをぱんぱんに入れて、息苦しさを堪能するプレイに使う予定です。

2010.4.12

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