ウォーキング用 拘束防水マスク
レインウェア併用。

今回は珍しく、屋外で使用することを主眼としたマスクのご紹介です。

詳しい経緯はマスクよもやま話に書きましたが、最近ウォーキングを始めました。
仕事から帰宅した後、毎日30分から1時間ほど歩いています。
ただ歩いても飽きるので、このサイトで紹介しているような「フェチの楽しみ」を同時に味わおう!と考えました。

私のフェチと云えばマスクフェチレインコートフェチ
この時期は梅雨真っ盛り。蒸し暑いことこの上ありません。
ただ過ごすだけなら不快きわまりないですが、マゾの楽しみに転嫁すれば、それは天国です(笑)。
要は息苦しいマスクを着けて、レインスーツに身を包み、蒸し暑い雨の中たくさん汗をかこうという趣向です。闇に乗じて(笑)。

レインスーツはホームセンターで探しました。
フードが引き絞れて、なるべく蒸れそうなやつを(笑)。
最近は「蒸れない」ことを売りにした機能性素材を使ったレインスーツが安く出回っています。中国製のおかげです。なので「蒸れる」のってほんとに安いやつだけです。農作業用の黒いやつとか。その中でも何とか、トレーニング用のウォームアップスーツにも見えるようなのをチョイス。
こんなやつ。

さて、問題はマスクです。

まずは雨が表面からしみ込まないこと。雨の日も歩くので濡れても平気なように。レインコートフェチたるもの、雨降りこそ外歩きしたいものです。どしゃ降り上等。

色は、レインスーツとの一体感を出すためにシルバー。レインスーツ・マスクともシルバーだといかにも「体温や熱をコントロールしながらトレーニング」してるように見えるかな?と思ったので。以前作ったシルバーコーティング 大型プリーツマスクの材料が余っているのでそれを利用します。

形は、フードから見えている顔のうち、目より下の部分がすき間なくマスクで覆われるのが理想です。となるとプリーツマスクより、スキー用フェイスマスクのような立体型のほうがいいかな?

というわけで、これが完成予想図です。

  1. 顔全体を覆うフェイスマスクを着ける。
  2. レインスーツのフードを被る。
  3. フードの紐を引き絞る。
表から見えるのは目だけという状態になります。

フェイスマスクは以前こちらで作ったことがあります。このとき得たことは、マスクの上半分を顔に密着させる力が弱い、ということです。マスクの下半分は首に巻き付きますが、上半分はフリー。そこで図のような装着ひもを付けることで密着性を高めようと考えました。

さらにプリーツマスクで得た経験を生かし、ノーズワイヤーとパッドを加えます。どちらも立体マスクでは初の試みです。結果はいかに。

構想を練り始めた最初のうちは「運動中に着けるのだから、少しは息苦しさを軽減しとこうかな」とも思いましたが、あれこれ考えてるうちに、どんどん息苦しいマスクになっていく(笑)。いやあ、マゾって困ったもんですね。

では作り方をさくっとご紹介。まずは型紙から。
以前作ったフェイスマスクをベースに、今回の形決めをします。

左右対称に作ります。以前作ったマスク(写真左上)を再度装着し、改良すべきところを調べます。

このマスク、まず頬が出ている部分が広すぎました。右図の白い部分がマスクです。これを破線のように、頬を覆う面積を広げようと思いました。フードを被った時にちゃんと、頬が隠れるようにです。

また、生地を厚くしすぎたので、その内のりが若干小さかったです。
これについては型紙をやや大きめにすることと、生地を薄くすることを心がけました。

生地については、外側はシルバーコーティング生地で決まりですが、内側をどうするか悩みました。汗がしみこまないようにと考えた結果、ゴム引き布をチョイス。表・裏とも通気性のない、フェティッシュな生地になりました。いずれもプリーツマスクで実績のある素材です。


型紙をそれらしい形に切ったら、左右をホチキスでパチパチ留め、鏡に向かって試着します。
たるんでしまう所、つっぱってしまう所がないか要チェック。2〜3回試行錯誤しました。

上は仮縫い、下は本縫い後です。

形が決まったら、表地・裏地を切り出します。
いうまでもないですが左右対称な形で。同じ形で2枚切ってしまうとゴミになります(笑)。
頭では解っているものの、同じ形のほうが生地の無駄が少ないので、ついやってしまうんですよね。

切り出しが終わったら上図のように仮縫い→本縫いします。
この生地、作っている最中からその妖しい光沢に惚れ惚れとします。われながらナイス選択。

あとは左右を鼻の稜線で合わせて縫い、バイアステープでふちどりをします。
上辺だけはバイアステープではなく、別体パーツでワイヤーとパッドを入れます。

上辺パーツの断面。

今回はここを工夫しました。
今までのマスクはワイヤーをパッドと一緒の空間に封入することが多かったのですが、それだとワイヤーがその中で遊んでしまうので、パッドはパッド、ワイヤーはワイヤーで入れるべき場所を分離しました。素材は裏地と同じくゴム引き布です。それを図のようなややこしい形に形成します。あらかじめこれを作っておけば、マスク本体への取付けが1回で済みます。

ちなみにこの配置だとパッドがワイヤーよりもマスクの外側に付きますが、今回は「装着ひも」でマスク全体を引っぱりますので、パッドのフィット感は確保できるだろうと読みました。

パッド制作中。

断面は複雑ですが手間はそれほどでもないです。写真のようにまずパッド(綿)だけ封入したら、ワイヤーはその後で側面から押し込めばOKです。

というわけで完成です。

ウォーキング用 拘束防水マスク (制作時間:9時間)
パッド部分のアップ。ワイヤーはその下に入っています。
裏面のアップ。ゴムの鈍い光沢が艶かしいです。

(以下 2009.7.14 追記)

ほぼイメージ通りのルックスのものが出来上がりました。
細部をよく見るとまだまだラフなところがありますが、とりあえず実用性は問題なさそうです。
いざ試着!

おぉ、プリーツマスクとはまったく違う包まれ感!
「あごまで包む」どころか、首まで一体になっている感じが素晴しい!
これならレインスーツと組み合わせれば、ほぼトータルエンクロージャになります!
着用感だけでなく、マスクの上からなで回してもイイ!第二の皮膚みたい。
まさに拘束マニアの夢を体現したマスク。これを外で着けるのは、女装マニアがセーラー服で外出するようなものです。

ところで、全体写真としてご紹介した画像は、装着して撮ったものをトリミングしたものです。
(置いて撮ろうとするとふにゃふにゃに崩れてしまうので)
本来は当てガーゼを入れるのですが、とりあえず写真を撮るためにマスクだけ着けました。
そうしたら…

マジで窒息するかと思いました(笑)

顔のほとんどを覆う形で防水生地、しかも縁にパッドが入っているので、顔に吸い付く吸い付く。
子供がビニール袋をかぶって窒息してしまう「事故」を直感しました。
自作マスクはいくつか作りましたが、命の危険を感じたのは初めてです(笑)。
この写真、表情は見えませんが、実は決死の覚悟で撮ったものです。

実際に使う時には、当てガーゼをたっぷり入れるなどして、気密性をチューニングしようと思います。

命の危険(笑)を感じた理由はもうひとつあって、脱着が意外と面倒だからなんですね。

写真は装着手順です。
マスクを顔にあてがったら
  1. 首に巻く
  2. 装着ひも(水平)を結ぶ
  3. 装着ひも(垂直)を結ぶ
とこれだけの手順があります。
装着ひもが後頭部でクロスしているので、一瞬では外せません。
ちなみに着けるもの数十秒かかります。

装着ひも方式は縫製が簡単でテンションの調整もしやすいのが長所です。
しかし装着の手間を考慮すると、多用するのは考えものですね。

そのほか仔細に観察したところ、いくつか発見がありました。

  • ノーズワイヤーは立体マスクにも効果抜群。
    このマスク、本来の形が二つ折りでそれを顔に合わせて「広げている」恰好なので、プリーツマスクのように「平面に戻ろうとする力」がまったく作用しません。
    なのでワイヤーがじゅうぶんに働きます。
    パッドの助けもあって、目元はバシッ!と貼り付いてます。上辺からの空気漏れはゼロ。
    この機構は花粉症マスクなどにも有効だと思います。
  • 装着ひもで引っぱり上げれば、パッドがワイヤーより外側でもきちんと効く。
    下の全体写真を見ると、鼻の周囲にシワが寄っているのがわかります。
    これがその強力なテンションです。
    水平方向にもギュッと引っぱられてます。
  • 立体マスクの形状決めは難しい。
    マスクを形作る微妙な曲線が顔の曲面に正確にフィットするかどうかは、神のみぞ知るところです。
    全体写真をよく見るとわかるのですが、サイドが外へ向けてたるんでいます矢印のほうへ引っぱり上げれば多少は改善されますが、一度作ってしまった物ゆえ、限界があります。

    プリーツマスク同様ここの高さは耳の上下丈に合わせる(型紙での現物合わせだけでなく、物差しで確認しておくべき)でした。

    レインスーツと併用するぶんには、このすき間はフードの内側になるので影響は少ないはずですが、詰め物をするなど工夫しようと思います。


そのほか、ちょっと形状を間違えてしまい、マスクが前方へ膨らみすぎた感もあります。
少し外周を切り落として縫合し直すことで修正できると思います。

というわけで、今後の課題はいくつかあるものの、じゅうぶん実用になる(?)マスクが、かなり満足できる形で出来上がりました。あとは天候をにらみながら(はやく雨降らないかな…)屋外デビューするのみです。

立体マスクは作るのが大変(ほぼ1日費やしてます)ですが、それに見合う満足度は得られるので、今後も改良を重ねて究極のマスクを目指します。夏休みも近いことですし、このサイトのテーマ通り「自由研究」に取り組んでみようと思ってます。


2009.7.19 追記
ついに屋外デビューを果たしました!
レポートはこちらです。


2009.7.21 追記
屋外テストをもとに改良しました。
レポートはこちらです。

P.S.
こんなお馬鹿なことをやってるのは私だけ? 世界で唯一とは思いたくないですが(笑)
同好の志をぜひ見つけたいと思ってます…

2009.7.13
2009.7.14
2009.7.19
2009.7.21

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