ウォーキング用 拘束防水マスク2
現場の声から生まれた改良型

前回作ったウォーキング用 拘束防水マスクを実地テストしたところ、いくつか問題点が見つかりました。

ウォーキング用 拘束防水マスク

  1. とにかく息苦しい。
    マジで死ぬかと思いました。
  2. メタリックシルバーは派手すぎる。
    レインスーツに合わせて選んだ色ですが、スーツはつや消し、マスクはもろメタリックなのでミスマッチ。サイボーグっぽいというかテロリストみたい。
  3. 装着がめんどくさい。(仰向けにならないと無理)
    屋外で着ける場所が限られます。
  4. 両サイドにすき間が空く。
    耳の前の部分がたるんでます。

ウォーキングは1日も欠かしたくなったので(単なる下心ですが)、即日改良型を作りました。

その日に使うために、お手軽なプリーツマスクにしようかとも思いましたが、それでは面白味がないし、レインスーツのフードからプリーツマスクのシワシワが見えると鳥インフルエンザの防護服みたいです。プリーツマスクってやっぱり防疫用ってイメージですからね。

そんなわけで、前回と同じ立体マスクにしました。

防護服

工夫したところは上記4点のほか、「いかに短時間で作るか」という工程の短縮も盛り込みました。
その日の晩のウォーキングに間に合わせたかったのと、このような立体マスクは手間がかかるのでHPの更新も含めてなんとか1日で完成させたかったからです。

工程短縮の最大のポイントは、首に巻く部分の省略です。
「あごまで包まれる着用感」は自作マスク最大の魅力ですが、面積を削っても同じ着用感が味わえるかどうかも把握しておきたかったのです。
マスクの周を短くすれば、それだけ縫う長さが縮まり、制作時間が短縮できます。

では、前回からの改良点を中心に、制作過程をご紹介します。

まずは表地となる材料選びから。
防水性があってレインスーツと色調が合う生地はどれだろう?と悩みましたが、なんのことはない、レインスーツが入っていた袋があるじゃないですか。これを使わない手はありません。どうせ家の中でも着てる(こともある)ので袋は使わないし(笑)。大きさも問題なし。

材料はレインスーツの袋。前回の型紙を載せたらちょうどいい大きさでした。
この生地、やや透けます。レインスーツと同じ色にするには裏地は白が良さそう。ということで裏地はゴム引き布です。ああ、また息苦しいマスクに…。
表地と裏地を合わせたら、しつけ縫いの前に、ずれないように隅を仮止めします。
しつけ縫いが終わったところ。形状は首に巻く部分がない以外は前回のとほぼ同じ。

ここからは、前回はご紹介しなかった「左右を合わせる工程」をご覧いただきます。

左右とも本縫いが終わったら、表を中にして合わせます。右側が顔の前面。このふちを縫って左右を合わせます。写真はそのしつけ縫いをしたところ。
次は本縫い。写真のように、ふちギリギリを縫うのがポイント。これより外側は裏返した時に内側に飛び出るからです。
しつけ糸を抜いて裏返せば縫合完了。
えてしてこういうズレは生じますが…
…バイアステープで隠れるぐらいの誤差なら大丈夫です。

さて、改良点その2。息苦しさの軽減です。

息苦しいマスクが三度の飯より大好きな私にとって、こういう改良をするのは甚だ不本意です(笑)。息苦しさを増す工夫はあれこれしてますが、その逆は初めてです。でもやらなければ自分の首を絞めますから(文字通りですね(笑))致し方ありません。

けっきょく、ノーズパッドを廃止しました。ここまで出来上がってくるまでの間にもどうしようか悩みましたが、後ろ髪を引かれる思いであきらめました。

その代わり、こんなフィーチャーを採り入れました。

必殺ダブルワイヤー

必殺、とかシャレになってませんが(笑)。
立体マスクは構造上、プリーツマスクより遥かに強力な力でぐいぐい締めつけますので(それ私だけ)、いつも使っているクラフトワイヤーではちょっと柔らかすぎます。そこで2本入れることにしました。

ちなみに、ご覧の方にはあまり関係ない話ですが…
今までワイヤーの封入はふちどりテープの取付と同時に行なっていましたが、テープを付けた後で写真のように、そのすき間に挿入すればよいことを発見。このほうが制作時間を低減できました。

いつも使っているふちどりテープ。幅25mmのタイプでφ2.0mmのワイヤー2本がぴったり入ります。(前の写真を参照)

なぜパッドを廃してワイヤーにしたかというと、この時の経験から、ワイヤーはその締め付け具合で息苦しさを任意に調整できることがわかったからです。これならウォーキングの時、スタート時はきつめにし、辛くなってきたら緩め、ラストスパートは限界まで締めるというペース配分(?)が可能になります。

外見からは2本もワイヤーが入っていることは気づかれません。
曲線のふちどりは難しいですね。これは側面。

遅くなりましたが今回のコンセプトを市販マスクのパッケージ風にするとこうです。

9つのハーネスでぴったりガードです。

耳の上下にまず2本。
これは両サイドのたるみを解消する狙いです。

首の部分にも2本。
これはマスクの首に巻く部分を省略した代わりです。

おなじみの(?)鼻フックも付けます。

ハーネスを増やすと装着がめんどくさいですが、別の方法で回避します。(防水マスク1号の改良レポートに掲載)

あと、呼吸を99.99%カットはうそです。

鼻フック(裏から見た図)
縛る力に負けないよう、二重に縫い付けます。
表から。この見栄えはなんとかしたいですね。
サイドのフック。縫う場所が厚くならないよう、ふちどりテープをまたぐ形で取り付けます。

というわけで完成です。

ウォーキング用 拘束防水マスク2 (制作時間:5時間)
表面のアップ。素材感はこれが近いです。
裏面。地味な色ですね。広げるとよくわからない形。フックの数は過去最高。人は私をフックの鬼と呼ぶ(うそです)

いざ、試着!

おぉぉ、すげえ!完璧じゃん!やったぜ俺!

一番気になっていた通気性は狙い通り。最初は普通に呼吸でき、徐々に息苦しくなってきます。これぞ理想のマスク。これならウォーキングに最適です。前回のマスクと違い、表地に若干の通気性があります。透湿防水素材がハッタリでなかったのか、はたまた裁縫が下手でピンホールだらけなのか。

立体型だけあって、また形状を見直しただけあって、当てガーゼが全面フィットしてます。まるで脳内masquerade -Revival-に登場するゼンタイのマスクのよう。たとえて言えば、ぶ厚いガーゼを両手に持ってギューッと顔に押し当てた感じ。顔全体でガーゼの感触、匂いを味わえます。あごを動かしてもガーゼがぴったり付いてくる。すげぇ。フックを増やしただけあって密着性はばっちりです! マスクの上から顔を撫でるとまるで第二の皮膚のよう…

ダブルワイヤーはどうか? おぉ、これも狙い通り。ぐいぐい締めつけても伸びずに鼻にフィットしてます。圧着させると、パッドに匹敵する気密性。緩めればプリーツマスク並み。

仔細に観察すると、通気性が高いのはその密着性によるところが大きいようです。密着するとなぜ通気性が良くなるのか? それはマスクが密着することにより、生地を通過させようとする圧力が高まるからだと思います。裏地はゴム引き布ですが、縫い目のすき間やピンホールをすり抜け、表地へ達する。表地は透湿防水素材、そこにも圧力がかかる。というメカニズムのようです。

フードを被るとこんな感じ。背景は意味ありません(笑)

いやーこれはいいわ!過去最高のマスクに仕上がりました。
さっそくウォーキングへ出発!


(以下、実地レポート)

いい感じに息苦しいです(笑)!
運動中はダブルワイヤーを緩めにしてもいいぐらい。
両手を振って早足で歩くと、走るのと同じぐらいの息苦しさ。いかにも心肺機能が高まりそうです。
レインスーツを重ね着してこのマスクを着けると猛烈な厚さが襲ってきます。
どうでもいいですけどビニールのレインパンツを履くと無性にオモラシしたくなるんですよね。オムツマニアの悲しい性です(笑)。

ウォーキングコースから自宅へ帰る途中、数人とすれ違いました。
ジョギングやら犬の散歩やら夕涼みやら。
この恰好で闇からいきなり現れたら驚くかと思い、懐中電灯を持って歩いてます。
(自分の存在を遠くから知らせるため)
そのおかげか特にトラブルになることもありませんでした。
ひたすらストイックなトレーニングに見えたのでしょうか。それなら幸いです。

しばらくこの恰好でトレーニングに励んでみようと思います。

前にも書きましたが、ウォーキング中は紙おむつ着用。
30分ほどで効く便秘坐薬をあらかじめ挿入して出かけます。
心身ともに興奮した頃こっそり脱糞(爆)。
おむつの中にはローションも注入し、歩きながらヌルヌルとした感触を楽しんでます。
前と後ろがピークを迎えるのは同じ頃。同時フィニッシュすると目も眩む快感に襲われます!
2009.7.20

Prev Next
HOME > 自作マスクの部屋 > ウォーキング用 拘束防水マスク2
inserted by FC2 system