ナイロン+裏ゴム張り 全頭マスク
挑戦あるのみ (後編)

(前編の続き)

左右のパーツが完成したところで、今度は頭頂部を縫合しますよ。
今回最大の難所です。

写真20 頭を付けますよ。フェルト芯のシルエットがひと回り小さく、うっすら見えますね。

写真20では接合部のカーブがずいぶん離れてるように見えますよね。これをぐいっと縫い合わせることで、頭の形に沿った曲面ができあがる…はずです。どんな形にすればどういう曲面になるのか、型紙で現物合わせしててもイメージがさっぱりつかめません。

余談になりますが、(服の)型紙が引けるようになるには、それ系の学校に通って習うというレベルだそうです。2chの手芸スレを覗いたところ、やれヤフオクに出ているあの型紙は○○というパターン本からのパクリだ、全力で行くか?とかウォッチしている人達がいて、鬼女って怖ぇ〜っと思いました。お願いですからその恐ろしさで僕をいじめてください (*´д`*)ハァハァ

余談ついでにセーラー服の型紙を売ってるサイトも見つけました(^^)
いつか作ってみたいですね〜。ゴム引き布で。
http://yousai.ocnk.net/product/278
http://cosupple.shop-pro.jp/?pid=6475895

写真21 泣きながら縫ってます。

縫うそばから生地がどんどん立体化していく(笑)ので本当に縫いにくいです…。

ここが難所になってしまったもうひとつの理由はこれです。

写真8 (前編より)

縫う場所の生地を薄くするため芯を小さくしたのはよかったのですが、写真21で縫う時、表から見えない芯の端どうしを手探りで合わせる羽目になったんですね。しかも写真21のような曲面で(笑)。ちゃんと合わせたつもりが思いっきりずれてて、見た目が悪くなってしまいました。(完成写真参照)

これを回避するには4分割をやめ、かつ芯を入れない2層構造にする必要がありますね。
次回の課題です。

写真22 なんとか縫合完了。

もう、縫い目がへろへろです…。
本気で投げ出したくなりました。
でも、ここまで作ってやめるのもねぇ(笑)。

さて、ここまでで

  • 左側面+左頭頂部
  • 右側面+右頭頂部
という2つのパーツになりました。
あとは左右を合わせれば、ほぼ完成です。

写真23 左右を合わせましたよ。
写真24 頭頂部の縫合失敗はこんなところにも影響が現れます。左右がずれちゃってますね。4つのパーツを1点で合わせるのは至難の技です。

ここまでは中表で縫い、余白を切り落として裏返します。
残る作業は細かいパーツの取付です。

写真25 外周をバイアステープでふちどり中。このへんの工程は拘束防水マスクシリーズで慣れてるので楽勝です。
写真26 編み上げ紐を通すハトメを打ちますよ。
写真27 ベルクロ部分の拡大。ワタシ的にはまあまあの仕上がりです。

というわけで完成です\(^o^)/

写真28 全体図。

生地の切り出しからまる2日。

かなり大変でした。難易度が高い作業が連続したのに、それらすべてが初トライ。
(今回初めて、15ステップから成る「組み立て手順書」を書き、それを見ながら作りました)
「途中で全損したらどうしよう」というプレッシャーは、なみなみならぬものがありました。たぶん、最初から作り直すモチベーションはなかったと思います。今の心境は、一試合登板を終えた先発ピッチャーのようです。「次の登板? せめて4日は空けてよ」みたいな(笑)。

では、いざ試着!

写真29 正面から。縫製の失敗がモロに見えてる…。 写真30 ちょっと横から。

おぉ、意外とぴったりくる(笑)。拘束防水マスク1号(改)から型取りしただけあって、マスク部分はぴったりフィットしてます。最初はノーズワイヤーを入れようかと思ってましたが、入れなくて正解でした。このマスク、目頭のところを押さえると息できないんですよ(笑)。後頭部は編み上げですき間が空いてますが、おでこ-両耳-あごを結ぶラインで密着してるので、その後ろには空気が漏れません。つまり目出し穴が通気孔です。もしガスマスクを被ったら、口→目出し穴→マスクのフィルタ→外部という、とんでもない迂回コースになります(笑)。

肌触りはわりと硬いです。表皮がぱーんと張ってて、ソフトなかばんのようです。接着シートの影響ですね。シワになった凸部が痛くなるほどではありませんが、これならフェルト芯は要らなかったかも。

一番驚いたのは、思ってたより視界がいいことです。ジャストな位置に収まれば、マスクはほとんど視界に入りません。市販のマスクは目出し穴がもっと大きいですが、これぐらいでも十分です。

写真31 写真32 写真33

着用派マスクフェチの視点でみると、この着用感はちょっと微妙(笑)。これ単体ではちょっと物足りないかも。素材のせいもありますが、もっと伸縮性があってふっくらしてるほうが包まれ感が増すでしょうね。現状はどちらかといえば「かぶりもの」という感じ。中にガーゼの束とかインナーマスクを押し込めばうんと良くなりそうな気はします。そのへんはこれから研究してみるつもりです。

ちなみに伸縮性のない素材を選んだのは、採寸の精度を自己評価するためです。ここできちっとした形を作っておけば、どんな素材にも応用できるだろうと思った次第です。

で、その精度はどうかというと、初めてにしては悪くないですが、随所に余った部分が目立ちます。おでこはたるんでるし、頭のてっぺんは尖りすぎ。まるで「オズの魔法使い」に出てくるブリキのロボットみたいです(笑)。4分割だと妙なところに分割線が入って、なおさらロボットっぽいですね(笑)。

後頭部も余ってて超絶壁頭になってますね。型紙でめいっぱい調整したつもりですが、OKだと思っても、見えないところはうまくいってないですね。

あごの下にもたるみがあります。うーん、改良の余地ありまくり。

不幸中の幸い(?)だったのは、きつくて被れないという事態にならなかったことです。たるんでるぶんには、裏返して縫い直せばいいので。近日中に改修予定です。

写真34 中を覗いたところ。マスクというより「かぶりもの」っぽいなあ(笑)。

というわけで全頭マスク1号、いかがだったでしょうか。

今回はあまり褒められた出来ではありませんが、逆にいろんな課題を見つけることができたので、それが収穫だったと思います。次の機会はぜひそれを活かして、「おぉ、これは」と思っていただける物を作りたいと思います。次の登板予定は未定ですが、気長に待っていただけるとありがたいです(^^;)。


全頭マスク最大の弱点は、耳が隠れるのでメガネをかけられないこと。
マギー審司みたいな耳でも付けようかしらん。

2010.9.24

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