ウォーキング用 拘束防水マスク5
4号のマイナーチェンジ版。

前回作った「拘束防水マスク4」は、フィット性よし・防水性よし・工程の合理化よしと三拍子揃った一品でしたが、外で着けるには見た目に問題があり、屋内専用になってしまいました。

そうこうしているうちに、ウォーキングで愛用していた「拘束防水マスク3」を雨の後の乾燥不足でだめにしてしまいました。
まさかカビが生えるとは… orz

写真1 拘束防水マスク4

マスクなしでのウォーキングは、私にとってはパンツを穿かずに行くようなもの(笑)。
代わりのマスクを急きょ作ることにしました。

今回はそんな状況で作った新作ウォーキングマスクのご紹介です。

今回盛り込んだアイディアは写真2の3点です。

まず「拡張」と書いてあるのが、「台湾風マスク」で採り入れた、こめかみまで覆う形状です。これがあると「包まれ感」が増します。

この部分を顔にフィットさせるために頭頂ハーネスを追加します。

サイドのたるみはこれで軽減されるはずなので「拘束防水マスク1号(改)」以来ずっと採用していた耳の下を通るハーネスを廃止します。

本当はこの他にもいろいろ盛り込みたかったのですが、急きょ作ることになったのでここまでにしました。

その他の構造は前作からのテイクオーバーなので、5号というよりは4号のマイナーチェンジとでも呼ぶべきモデルです。

写真2 今回の構想

今回は外で着けられるマスクを作るのが至上命題なので、色は地味な紺色にしました。裏地はゴム引き布。この2つを熱接着シートで貼り合わせて、上からラミネートシートでビニールコーティングします。今回はつや消しを選んでみました。果たしてどんな風合いになるでしょうか?
写真3 今回の素材

作り方は前作とほぼ同じなのでさくっと略。
いきなり完成図です。

写真4 拘束防水マスク5 (制作時間 : 約5時間)

スイムキャップと組み合わせてみました。
ウォーキングの時はこの上からレインスーツのフードを被ります。

今回は左右を鼻筋で合わせて縫うのにずいぶん苦労しました。
写真3のように樹脂製のシートを重ねたりして穿孔抵抗が大きな生地を縫うには、太い糸やミシン針を選ぶだけでなく、縫い目のピッチを大きく取る必要があるということが分りました。厚い生地でもフェルトのように針が比較的通りやすい生地なら、糸と針のチョイスだけで対応できるのですが、刺すと「ぷすっ」と音がしたり、手縫いの際に裏から押し込まないと通らないような素材の場合は要注意です。手芸系のサイトでもこんな変わった素材の縫い方など書いてないですから(笑)、ミシンをどう調整すればよいか分るまでだいぶ時間を費やしました。

まったくの余談ですが、下糸を送り出す機構が格納されている部分(写真5のアルミの蓋の下)はフレームに完全固定されているのではなく、強いバネで押さえつけてあることを今回知りました。

通常は固定されているも同然ですが、針が上がる時に糸が絡まったりして"床下"のメカニズム全体に一定以上の上向きの力が掛かると、他の可動部を破壊してしまわないよう、浮き上がるんですね。一種の安全機構というか。それが動くところを今回初めて見ましたよ(笑)。

写真5

※この機構は全機種に付いているとは限りません。過信なさらぬよう。

写真6(左) 正面寄りで。もうちょっと仕上がりがきれいなら、何かスポーツのプロテクターやヘッドギアに見えるかもしれませんね。
実際に装着する時は「両翼」をスイムキャップの中に入れます。
写真7(右) アオリで。ビニールレザーというよりは、茄子のような光沢(笑)。

つや消しのラミネートシートがもたらすルックスは、実際には半光沢になりました。ビニールレザーに近い光沢です。写真では表面にひび割れのような線がたくさん見えますが、これはアイロンで融着する際にしわが寄ってしまった結果です(笑)。濃い色だと目立ちますねー。

形はジャストフィット!です。マスクの表面にたるみがほとんどなく、ぱーんと張っているのがお分かりでしょうか。前作同様、熱接着シートで表地と裏地を合体させることで、マスクの形にした後でもふちを切り落としたりといった微調整が効いたおかげです。外周を縫い合わせる"在来工法"ではこれができなかったので、制作途中での試着はほとんどしてなかった(というかしても意味がなかった)んですね。熱接着シート工法は、ベストな形状を求めるには最適な方法です。

着用感は前作とほぼ同じです。やや硬くて空気をまったく通さない素材が顔全面を覆ってる感触。顔に貼り付いてすごく息苦しいです(笑)。ふちにすき間テープなどを貼るまでもなく、周囲からのエア漏れはほぼゼロ。呼吸のほとんどは鼻の両脇のハトメ穴を通して行なうことになります。意識して呼吸しないといけないぐらいです。

写真8 裏側はこんな感じ。ゴム引き布の微妙な光沢がフェチ心を誘います。白地に紺のふちどりが意外と爽やかというか、スポーティな感じになりました。

作ったその日の晩に、さっそくウォーキングで着けてみました。

マスクの中には綿ジャージ製のインナーマスクを2枚と当てガーゼを入れました。マスク自体の特性を探るために、愛用のスポンジインナーはあえて入れませんでした。天気はそこそこ本降りの雨。レインスーツのフードを被り、紐をギチギチに縛ります。この恰好で夜の田んぼ道を5kmほど歩いてみました。

ラミネートシートのおかげで防水性は完璧です。向かい風の中、雨がもろに当たってもインナーマスクが湿ったりしません。生地が薄いので雨滴が当たる感触が分るほど。一種独特の感触ですね。これならカビが生える心配はなさそうです(笑)。

着用感はダイレクトに息苦しいです。まるで革の手袋をはめた手で口を塞がれているかのよう。息苦しいのは好きですが、もっと「ふわっ」と息がこもる感じが欲しいですね。ちゃんと呼吸はできるけど流速が遅い感じというか。このへんはインナーマスクのチューニングを詰めていく必要がありますね。喩えていうなら、車の改造が好きな人が新車に乗り換えたようなものです。「前の車より改良されてて良いんだけど、今ひとつ俺の好みになってないな。また一から改造するかぁ」みたいな。

写真9 こんな恰好でウォーキング。
(マスクは旧いものです)

あと気になったのは呼吸音がうるさいこと(笑)。歩くことで酸素消費量が増えると呼吸が大きくなります。それに比例して「シュゴー」という音がフードの中に響き渡ります(笑)。大きく息をするとハトメ穴だけでは通過しきれず、マスクのふちからぶわーっと漏れます。それがブレスノイズになるんですね。その大きさたるや、背後から車が近づいても分らないぐらい。これは問題ですね。

現状ではマスクのふちが顔に密着してるので、すき間テープを貼ることで「通気抵抗は大きいけれども一応通気性はある状態」になり、「ふわっと息がこもる」感じを高めることにもつながると思います。

というわけで今回のマスク、まだまだ「まっさらの新車」という感じですが、素性が良いことは確認できたので、3号と同様、これからいろんなチューニングを施し、理想のマスクを目指していきます。

写真10 3号は天寿を全うしました。11ヶ月間ありがとう。
(分別廃棄のために金属部品を取り外しているところ)


2010.11.7追記
インナーマスク作りました

3種類の生地でスポンジインナーを作ってみました。

  • 表裏とも 綿×2枚重ね
  • 表裏とも ピンクサテン+綿
  • 表:綿×2枚重ね 裏:白ナイロン+綿
コンセプトは「もっとふっくら、もっと息苦しく(*´д`*)」です。
どの生地がちょうどいい息苦しさかは、実際に作ってみないと分らないんですね。

では制作の様子をご覧ください。

写真11 これは綿×2枚重ねのタイプで、今まのインナーと同じ素材で2枚重ねにしてみました。さらっとした感触です。展開した形はネコの顔みたいですね(笑)
写真12 これはピンクサテン+綿のタイプです。サテンだけだと通気性が良すぎるので綿生地を重ねました。サテンの光沢が妖しくてそそられます。ああ、早く着けてみたい…。
写真13 これは表が綿で裏がナイロンのタイプです。写真はナイロン側が見えてます。傘のような生地で通気性はほとんどありません。片面を綿にしたのは洗って乾かす時のためです。
写真14 ナイロン部分のアップ。口に当てるのはこちら側です(爆)
写真15 表面はツルツル、中はふわふわ。この素材でオナホを作ったらいいかもしれませんね(笑)。
写真16 3種とも完成。手前のがナイロン、奥のが綿です。
写真17 拘束防水マスク5に当てたところ。このマスク専用に作ったのでサイズはぴったりです。息を吸うと、スポンジテープ→インナーマスク→口という経路を通過できた空気だけが吸えます。

というわけで出来上がった3種類のインナーマスクを、ウォーキングの時に着けてみました。「3つの味が楽しめる」ってラーメンか何かみたいですね(笑)。こういうのがあるとモチベーションがすごく上がります(笑)。

では、各インナーのウォーキングでの印象を。

  • 綿×2枚重ね 
     通気性が良すぎる。
     綿素材は重ねてもあまり変わらないんですね。
     プレイ以外の時に常用するにはちょうどいいかも。

  • ピンクサテン+綿 
     通気性は綿×2枚重ねより落ちる(ので良い)。
     もうちょっと苦しくてもいいかな?
     ツルツルした感触はあまり感じられない。
     (マスクは顔に「ばふっ」と貼り付いて動かないので)

  • 表綿+裏ナイロン 
     私の感覚でもかなり息苦しい。
     でも4km歩けました。
     肌触りがサテンより分りやすいです。
     サラサラツルツル、中はふっくら。気持ちいいー(*´д`*)ハァハァ
     マゾ気分を堪能できるこのタイプが、現状でのベストかな?
とりあえずナイロンのタイプを量産することにしました(^^)
理想の素材を探す旅はこれからも続きます。
2010.11.1
2011.11.7

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