花粉マスクプロジェクト2011 (その2)
路上テスト始動

前回作った「花粉マスク プロトタイプ 1号」は、花粉防御性能はさておき、正面が「くぱぁ」と開いているのがなんとも間抜けで、外に着けていくにはどうかなーというルックスになってしまいました。

このマスク、ペーパータオルを花粉フィルターとして使うアイディアだったのですが、フィルターをなるべく外側に設けようとすると、その出し入れ口も表から見えるので、中央であれ側面であれ、外に向かって「くぱぁ」と開いてしまうのは構造上避けられませんでした。

花粉マスク プロトタイプ 1号

そんなわけで、ペーパータオル作戦は早々にあきらめ(^^;)、花粉が付きにくい生地で普通の(?)マスクを作ることにしました。

花粉が付きにくい生地といえば、これまで作った数々のマスクのように、ゴム引き布でもエナメルでもいいわけです。でも窒息してしまう(笑)。今回はフェチ向けではなく、花粉でお困りのごく普通の方向けなので、通気性はある程度確保しなければなりません。

そこで選んだのがナイロン生地です。「台湾風マスク1号(改)」などで以前から愛用しているこの生地、ウィンドブレーカーや傘などに使われているシャカシャカとした生地に近く、より薄くソフトな風合いです。これなら花粉が付いても、エアーダスターなどでシュッと吹けば簡単に落ちそうです。

写真1 手前のがナイロン生地(白)。裏地として綿ジャージを2枚重ねます。

形は、(1)幅を前作より狭め、(2)丈を延ばしました。
幅は、着用派フェチとしては、顔いっぱいに広がるほうが好みです。でも外で着けるマスクですから、「うわ、マスクでかっ」と思われないように自重しました(^^;)。

また、丈は極力大きくとりました。フェチの好みもありますが、こんなことを考えてです。

市販のマスクは、口を開けた時にマスクがずれやすいです。よく「あごマスク」にしてる人がいますが、このずれる感じがうっとうしいのではと思います。

なぜずれるかといえば、耳紐の取付位置が下顎の支点から遠い(動きが大きい)ところにあるためです。

取付位置をもっと支点に引き寄せ動きの少ない部位にすれば、安定感が増し、快適になるでしょう。

無意識のうちに「あごマスク」にしてしまうのは、その位置が一番安定してるからだと思った次第です。

写真2

というわけで作りました。
制作手順は異次元マスクと同じです。

写真3 ナイロンの素材感はこの写真が近いです。

着けるとこんな感じです。

写真4 花粉マスク プロトタイプ 2号 (制作時間 : 3.5時間)

ゴムの取り回しは前作同様、普通の耳掛け+首ハーネスです。首に回したゴムは金属製の小さいカラビナで留めます。

写真5 ちょっと横から。首ハーネスの位置が前作に比べ、かなり下がっていることがわかります。

「大きいマスク」という印象はついて回るものの、前作の「くぱぁ」に比べれば、だいぶ普通のルックスになりました。これなら外で着けても、まあいいかな? という感じです。フェチ的には、見た目も拘束感があって結構好きです(^^)

写真6 専用のインナーマスク

インナーマスクもマスクの形に合わせて新しく作りました。素材はいつもの綿ジャージ×4枚重ね。鼻のラインを若干修正し、より「鼻の穴をしっかり塞ぐ」(*´д`*)形にしました。このマスク、なんというか実用性とフェチとのせめぎ合いになってきました。自分の好きなように作ると、「もっと息苦しく」とか「もっと拘束感を強めて」といった方向へどんどんエスカレートしてしまいます。

着用感は、とてもいいです。インナーマスクの綿ジャージが呼気で徐々に湿ってきて、しっとりふんわり顔を包んでくれる感じが心地いいです。着けて30分〜1時間ぐらいすると、だんだん顔になじんできます。耳紐も普通の耳紐 + 首ハーネスなので「異次元マスク」のような後頭部クロス式より、着脱がずっと楽です。

…と、家でおとなしく着けていたらこんな印象でした。

ところが、通勤の時に着けてみたら、息苦しいのなんの(笑)。吸える酸素の量は「歩く」という動作に追いつかないぐらいです。写真5のようにフィット性は抜群なので、息を吸うと負圧でビターッと貼り付きます。ナイロン生地は一応の通気性はあるのですが、安静時が限界のようです。2週間ほどこれを着けて通勤したところ、駅の階段では足が自然とエスカレーターに向かうようになりました(笑)。平地を歩く時も、自然とペースが遅くなります。いつもは他の人をどんどん追い抜いて歩いていましたが、これを着けてる時は抜かれるばかりでした。

見た目については、普通のマスクより多少は人目を引きますね。でも「珍しいマスクだな。花粉用の高機能なマスクかな? インターネットで売ってるのかな?」ぐらいの印象ならまあいいかと。少なくとも変態だと思われなければOKです(笑)。

ともあれ、形そのものは良さそうなことがわかったので、このマスクでモニターをお願いすることにしました。

写真7 モニター用の個体を制作中。

モニターはブログでの呼びかけに応じてくださったpepeさんomuさんのお二人です。pepeさんは根っからのマスクフェチ(^^;)で、以前より当サイトのマスクを愛用してくださっています。いっぽうのomuさんはその名の通り(?)オムツマニアの方で、マスクフェチという自覚はなかったようです。

お二人にお届けしたマスクの素材は、pepeさん用が試作品と同じナイロン(写真7の左)、omuさん用がサテン(同じく右)です。サテンはナイロンより通気性が高く、ガーゼマスク2〜3枚重ねぐらいの息苦しさです。

写真8 モニター用マスクが完成したところ。

お届けした品は、マスク本体、インナーマスク2枚(通常タイプ・かぎ鼻形タイプ 各1枚)、ゴム紐、カラビナ、そしてプラスチック製ハーネスクリップのセットです。「かぎ鼻形」インナーマスクは花粉症の方にとって快適かどうかよく分らなかったので通常タイプとペアにしました。

写真9 梱包した姿。

モニターのお二人には花粉が飛び交う3月後半、約半月ご試用いただき、掲示板にて詳細なレポートをいただきました。花粉で大変な季節にこのような試作品を着け、評価してくださったお二人には本当に感謝しております。自作冥利に尽きる思いです。

というわけで、ご感想のまとめです。

【表地】

 (ナイロン)

  • 思っていたより目立たない。
  • 厚みはこれぐらいでベスト。
  • 息を吸うたびに顔に密着し、吐くたびにマスクが膨らむ。なんとも言えない息苦しさ。
  • 空気が通らないので横から花粉が入っていると思う。
  • もっと通気性が良いほうが実用的。
 (サテン)
  • 「花粉症きついよね」って感じで全く違和感ないみたい。
  • ジロジロ見られることもなく自然な感じ。
  • 綺麗。
  • 着けて鏡を見たら、サテンの光沢がいやらしい気持ちになる(笑)。
  • 息苦しさはない。
【形状】
  • 縦長だが顎を覆うようになって、そう不自然でもない。
  • 下端が喉仏に当たる。もう少し長くてもいいかも。
  • 上⇔真ん中のハトメで耳ゴムの輪を作ると、頬あたりに隙間ができる。
  • インナーの鼻のカーブはぴったりフィット。
【ゴムの掛け方】
  • 後頭部クロスと違って、耳にかけるタイプだと鼻をかむ時も楽。
  • 上⇔真ん中、上⇔下のダブルにして横漏れを少なくなるようにした。
  • 上⇔真ん中で耳に掛け、下のハトメに通したゴムを首の後ろに回すとぴったり密着する。
  • マスク、ティッシュ、インナー、ティッシュの組み合わせで"ダブルゴム"にしたら、横の隙間が綺麗になくなった。ガーゼが厚くて大きいと隙間が空く。インナーの中に収まる程度なら大丈夫。
  • 上⇔下だけゴムを通すと、見た目普通に見える。
  • 真ん中のゴム通し位置はあと1cm下が良い。
  • 「やわらかマスクゴム」に代えたら、弱そうだったが着用感ばっちり。
【ワイヤー】
  • 少々硬い。
  • (自作品の)プリーツマスクで使っていたぐらいの硬さで良いかも。
  • 微妙な調整でメガネが曇らないようにしている。
【カラビナ】
  • 取り外しが面倒。ふだん使うには慣れが必要。
  • 目立つ。
  • スナップの方が取り回しが楽にできそう。
【着け心地】
  • インナーの肌触りがとても気持ちいい。唇に触れる感触がいい。
  • 心地良い湿度が保たれている。
  • 市販マスクのように湿気で嫌な濡れ方もせず快適。
  • マスクとインナーの間にティッシュを入れたら結構息苦しくなった。サテン表地+インナーだけでOK。
  • 着けていると声がこもり、電話で話しづらい。
  • 異次元マスクHYPERのように、首の部分だけもっと通気性の良い生地だと良い。
  • 暖かい季節には暑いかも。
【花粉防御性能】
  • インナーが効いているよう。
  • インナーとサテン表地のみで、ペーパータオルやガーゼ等入れなくても効果はあると思う。
    その方が息もしやすい。
  • サテンに花粉は付きにくいよう。
    マスクに付着している花粉で目が痒くなったり、鼻づまりがひどくなることはない。
  • 山で車の窓を開けて激走(笑)したが、くしゃみや鼻づまりはなかった。
  • 花粉マスクとしての実力は十分。

総括すると、花粉防御性能は十分なようですね。
素材も、通気性を確保しつつ見た目が自然ならば実用になりそうです。

大きな課題はゴムの取り回しだと思います。
ワイヤーの硬さは素材を変えることですぐに対応できます。
カラビナについては、ゴムの取り回しとセットで、解決すべき問題と考えます。

モニターのお二人には貴重なご意見をたくさん頂戴し、本当にありがとうございました。
次作に生かすよう、がんばります(^^)。

2011.5.2

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