ウォーキング用 拘束防水マスク7
スキーウェア、ついに顔を包む。

変態ウォーキングを始めてもうすぐ3年になります。

愛用のマスクは2010年11月に作ったウォーキング用 拘束防水マスク5。抜群の耐雨性と「守られ感」を堪能してきましたが、1年半、約400kmを踏破して、ついに壊れてしまいました。

そこで新型を作ることにしました。

表面のラミネートが傷んで剥離してます。この他にもノーズワイヤーが折れるという致命傷あり。

5号の問題点はこんなところです。

  1. 構造が複雑。
    ベストフィットするかは確率の問題
  2. ハーネスの本数が多い。(右図)
  3. 結果として、装着するのに時間が掛かる。
  4. 着用感が硬い。
  5. 濃紺色はグレーのカッパだと目立つ。(右図)

5号の内側。この上に当てガーゼをします。

5号は上の写真のように、周囲をスポンジテーブで目張りし、中にスポンジ製のインナーマスクをはめ込んであります。表地に通気性がないので、空気を側面から吸えるようにする仕掛けです。(右図)
花粉用マスクもびっくりのフィルター機構。

前述の「ベストフィットするかは確率の問題」とは、以下のような事です。

このマスクにはノーズワイヤーが入ってます。顔に合わせると上辺がW字形になります。スポンジインナーはそれに沿ったカーブにしてありますが、装着時に少しずれることがあります。ずれが気になったり、上辺からエア漏れするようなら、何度か着け直します。それに時間を取られていました。

スポンジインナーの内部構造。

5号を作った後、「異次元マスク」や同「HYPER」そして実用性を高めた「花粉マスクシリーズ」などで、マスク作りのノウハウをずいぶん得ました。そのノウハウを惜しみなく投入したいところです。
6号はあまりの息苦しさに耐えきれず、「異次元マスク2」のプロトタイプになった後、退役しました(^^;)

今回考えた構造はこれです。

スポンジインナーとスポンジテープを廃し、芯としてキルト綿を2枚挟んでみました。花粉マスクに使ってみたところ、軽くてふかふかで暖かく、とても気持ちいいマスクになりました。スポンジインナーの代わりになりそうですし、着用感もよりソフトになるでしょう。

表地はナイロン。撥水生地ですが、どしゃ降りでは染みそうなので、表面にラミネートシートを貼ります。

形はこれです。異次元マスクHYPER。わが技術陣(私一人ですが)が「世界一の布製マスク」と自画自賛する究極の一品です。制作に手間がかかるのであまり作りませんが、せっかくのウォーキングですから、多少手間をかけても気持ちいいマスクを着けたいものです。

というわけで前置きが長くなりましたが、いざ制作。

いきなり地味な絵ですね(笑)。この目立たなさがポイントです。
本体はラミネートシートを貼ってるのでテカってます。写真はそれぞれ仮縫いを済ませたところで、これから立体縫製で合体します。

断面のアップ。マスクの常識をくつがえす厚さになってます。

手書き風のフォントで説明を加えると手芸サイトみたいですね(笑)

ただいま合体中。中綿入りでふっかふかの感触が伝わるでしょうか。

立体縫製は難しいです。服を作るなら当たり前に出てくる工程ですが、ほとんどマスクしか作ったことがない私は、何度やっても緊張するひと時です。

ラミネートシートを貼っていない首ベルトのほうが「ナイロン+中綿入り」というスキーウェアっぽいフェティッシュな風合いになりました。今度はラミネートを内側にした別バージョンを作ろうと思います。

やれやれ、なんとか無事に合体完了です。
ここから先は、ふちどりしたりハトメを付けたりといった手慣れた作業だけ。
さくさく進めます。

というわけで完成しました。

ウォーキング用 拘束防水マスク7

うわ、地味ですねー(笑)。耐油性ゴム手袋のような作業用品っぽさがたまりません。これを着けて歩いても、特殊な防塵マスクか何かを着けて作業してる人に見えるのではないかと。少なくとも変態には見えないでしょう(笑)。そういう意味では大成功です。

首ベルトがちょっとだぶついてますが、これは調整可能です。また、耳の前を少したるませてあるのは通気孔です(笑)。

着用感は、異次元マスクHYPERのフィット感をそのまま受け継いでいます。写真のグレーの部分を肌と同じ色に塗ったら、ほぼそのまま顔の形になりますね。キルト綿をダブルにしたことで、ラミネートシートの「パリッ」とした感触は肌に伝わらず、超ふんわりしてます。「鼻と口を包むスキーウェア」とでもいうべき異次元の感触です。

女性用スキーウェアを着たところ。首から下はこんなふうに隠れるので、ラミネートはマスク本体だけです。

中綿入りなので、とてもいい感じに息がこもります(*´д`*)。呼気に含まれる熱量の大きさを実感しました。おそろしく暖かいです(笑)。これを書いているのは3月ですが、冬になる前に作っておけばよかったと思いました。作ってる途中で試着しては「夏にこれを着けたら地獄だろうな」と思いながら、ワクワクして縫い進めてました。その出来上がりは予想以上です。着けると暑くて苦しいのが分っていながら、自分を責めるマスクを自作する、これぞマゾの醍醐味です(笑)。

このほか細かい改良点は、首ベルトの留めをベルクロからスナップボタンにした事です。ベルクロを貼ると硬くなってしまうので。首ベルトのラミネートをやめたのもそれが理由です。その結果、首がある程度自由に曲げられるようになりました(笑)。ときに車を駆って遠征するので、運転中に左右の目視確認がちゃんと出来ることは必須です。

また、マスク本体の形が異次元マスクHYPERと同じということは、インナーマスクも共通というわけで、洗濯のローテーションに自由度が生まれます(笑)。在宅中は四六時中マスクを着けてる私にとって、地味にありがたいです(^^;)

マスクの内側に着けている、綿ジャージ製インナーマスク(図は花粉マスク)。呼気でしっとりしてくると、このように鼻を鼻の形に包んでくれます。マスクの「本体」は実はこっちではないかと思うぐらい,着用感に重要な役割を果たします。

では、いざウォーキングへ!
うまい具合に、今夜は猛吹雪
マスクの完成を祝ってくれるかのようです(笑)

ちょうど良い息苦しさ、そして猛烈な暖かさ。ラミネートシートのおかげで浸水することもありません。悪天候からしっかり身を守ってくれる「包まれ感」を存分に堪能しました。

冬のウォーキングは上の写真のように、スキーウェア(とカッパ2着)を重ね着した上に、このレインスーツを着ています。首から下はモコモコで、どんなブリザードでも寒いと思ったことはありません。というか汗だくです。

いっぽう、頭を覆うのはぺらぺらなフード1枚。呼気がフードの中にこもるので寒くはないですが、今までのマスクだと、首から下の重装備に比べやや薄手な感じでした。

帰宅してすかさず自分撮り。びしょ濡れです。

ところがこのマスクを着けたら、スキーウェアのモコモコ感が顔まで延長されたかのようです。まるで寒い朝の布団のぬくもり。モコモコなコスチュームに全身をみっちり包まれて、とても快適。時間の許す限り、吹雪の中に身をゆだねたくなるぐらいです。これは大成功!
中綿入りマスク、しばらくはまりそうです(^^)

ちなみに前作の6号(右図)とマスク本体の形は同じ、表地が防水生地という点も同じですが、ちゃんと呼吸が出来るのは、中綿入りという要素が大きいようです。6号はプレイ用にはちょうどいい息苦しさですが、ピンホールを数十個開けてもウォーキングには苦しすぎました。表地が密着するか、間に空気の層を含むかの違いです。

今回のマスク、しばらく使ううちに欠点も見えてくるのでしょうが、今のところ大満足です。異次元マスクに始まった一連のマスクレボリューション、大きなリターンとなって我が身に返ってきました。アポロ宇宙船が11号にして月に降り立つことができたように、変態ウォーキング用のマスクも、7号にして目指す地点へ着陸できた気がします。

今後はこの成果を生かして、中綿入りの全頭マスクなど作ってみたいと思います。

2012.3.18

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