異次元マスクER
手術用マスク第2弾 (前編)

実用マスクの開発が一段落し、更なるステップアップを目指している今日この頃。

次の目標は、マスク以外のフェチアイテムを自作できるようになることです。具体的にはナース服やレインコートなど。市販品にはないフェティッシュな素材を用いたり、変態的なギミックを採り入れたいと思っています。

マスクは形が平面に近いのでわりと楽ですが、服はより立体的。専門の学校があるぐらいですから、裁縫の知識がゼロからスタートした私にとって、難易度はマスクの比ではありません。

そこで手始めに、マスクの中でもより立体的なものを手がけることにしました。

立体的なマスクといえば全頭マスク。2010年8月に制作したナイロン+裏ゴム張り 全頭マスク(右)がその第1弾でした。しかしこのマスク、採寸は狂ってるわ裁縫は下手だわで、ずいぶん苦労した割には決して満足できる出来ではありませんでした。

そこで今回このリベンジを果たすべく、第2弾を作りました。私はマスクフェチであると同時にレインコートフェチです。女子中学生が着ているようなクリーム色のカッパが大好きです。

女子中学生用レインコート(拾い画像)

マスクを着ける時、フードを被るとマスクとの一体感が生まれて「包まれ感」を醸し出します。またレインコートのフードは口元がマスク状になっています。これだけではマスクの役目を果たしませんが、べつにマスクを着けて口元のボタンをはめると、マスクが押しつけられ、拘束感が増します。レインコートは着用派マスクフェチにとって、パワーアップアイテムともいえる存在なのです。

どうせ全頭マスクを作るなら、レインコートに合った素材と色で専用のものを作りたいと思いました。「女子中学生レインコート用全頭マスク」なんて、どこを探しても売ってないですよね(笑)。こういうものが手に入るのが、自作の醍醐味です。

まずは形状決めから。
前作の型紙は捨て、採寸を一からやり直します。

適当な布を使って、型紙を作ります。

ウォーキング用 拘束防水マスク7をベースに、覆う面積を上へ伸ばしていきます。つぎはぎだらけですが、最終的には1つのパーツで作れるところはまとめます。

試行錯誤の結果、頭頂部は別パーツで作ることにしました。スイムキャップを参考に、左・中・右の3ピースにしました。頭にぴったり合う形を割り出すのがなかなか難しく、3回作り直しました。

3回も作ると立体縫製のコツが何となく分ってきて面白いです。凹面より凸面を上にしたほうが縫いやすいとか、ミシンの向こうから布を少し引っぱりながら縫うとギャザーが寄りにくいとか。

帽子とマスクはそれぞれこんな形です。
「もみあげ」の形は未確定。

今回のマスク(ピンク色の形)は、耳の前がえぐれているのがポイントです。

幅の広いマスクは左図のように、耳の前にすき間が生じやすいのです。顔の形は鼻と顎を頂点とした曲面ですから、平面である布で顎全体を包もうとすると、紙で球を包むように、周縁部がだぶついてしまうのです。

ならば、たるむ部分を切り落とし、その境界線を輪郭にすれば良いのではないか。

とはいえ全頭マスクですから、なるべく広い面積を覆いたい。帽子の下端を延長し、えぐれた部分を覆うことにしました。もみあげが不思議な形になっているのはこのためです。マスクは帽子の上から着ければ帽子も安定するし、マスクの気密性も高まります。お互いに苦手な部分を補う作戦です。

というわけで型紙が確定したところで、本物の制作に着手。

ストラップが伸びていること以外は拘束防水マスク7と同じです。この形、子供が描いたビキニの絵みたいです(笑)

今回の素材は、表地が水色のナイロン。細かい格子模様が入っています。裏地はさらっとしたポリエステル100%の白無地。そして中綿入り(笑)。軽くてふっくらとした風合いが大好きで、最近はまってます。

さくっと縫い合わせ。立体縫製にもだいぶ慣れました。
水色に白のふちどりが爽やかな印象。うーん、やっぱりブラっぽい(笑)

縫製は特に難しい箇所はないのですが、輪郭がとにかく長いので、ふちどりするのに時間がかかります(^^;)。ふちの処理、そろそろ別の方法を考えないといけないようです。

ストラップはゴムベルトで結わえることにしました。市販化するには調節可能にする必要がありますね。

というわけでマスク部分が完成。

ここまで7時間かかりました。

弧を描くデザインが気に入りました。いかにも新型という感じです。首ベルトの形が従来通りで角張っているので、角を丸めたほうが統一感が出そうですね。そのほうが、爽やかな色もあいまって最近のナースグッズっぽくなるでしょう。

では、いざ試着!

異次元マスクER (マスク部分のみ)

むほほほほ。近未来の手術用マスクって感じですね。目尻のそばをかすめて両翼に伸びるストラップが、いかにも「外気を直接吸わせないぞ」と物語っているようです。このデザインは大成功(^^)

着用感は拘束防水マスク7の延長ながら、採寸をやり直した甲斐があって一段とフィット感が増してます。とくに首ベルトにはシワがほとんど寄らず、ジャストフィットしてます。とにかく「覆う面積が広い」感じがします。

ナイロン生地は通気性がほとんど無いはずですが、呼吸は意外と楽です。布で作ったマスクと大差ありません。密着してるのに、どこから抜けているのか本当に不思議です(笑)。

気になった点は2つ。

まず、ワイヤーが柔らかすぎたこと。いつもより柔らいワイヤーを使ったところ、ストラップのテンションに負けて徐々に伸びてしまいました。するとエア漏れにつながりますし、鼻の突端を圧迫して痛いのです。

へたくそな絵ですみません。頭のてっぺんから俯瞰した図だと思ってください。ワイヤーが柔らかいと、徐々に後ろへ引っぱられ、せっかく顔に合わせて曲げたのが伸びてしまいます。すると鼻の先端を強く圧迫します。なんということでしょう、ワイヤーが柔らかいとかえって固く感じるのです。

耳ゴムで留めるマスク程度の張力なら問題になりませんが、頭の後ろで留めるマスクには、それなりの強度のワイヤーが必要ですね。固くても、顔のカーブに合って均一に当たるほうが、感触はソフトです。

そしてもうひとつ気になったのは、ストラップに占めるゴムの長さの割合です。車をシャコタンにするとポンポン跳ねますよね。バネのストロークが短く、車体を一定の高さに維持するだけの容量が足りないからです。ストラップもそれと同じで、ゴムをある程度長くしないと、顔の動きに追従できません。紐で結ぶサージカルマスクを着けたことのある人は分ると思いますが、紐に伸縮性がないと、たるんだり突っ張ったりしますよね。それに近い感じです。今までのマスクは幅が比較的狭くゴムが長かったので、ストロークが十分確保できていたのです。

ワイヤーは材質の問題なのですぐに改善できます。ストラップはもう少し短くし、ゴムを長くしてみます。このような事は言われてみれば「当たり前じゃん」ですが、作って初めて気づくんですよね…。

ともあれ、良かった点と改善すべき点がはっきりしたので、試作としては大成功です。

次は帽子部分を作ります。

(後編へ続く)

2012.5.19

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