異次元マスクER
手術用マスク第2弾 (後編)

(前編の続き)

マスク本体が出来たところで、帽子部分に移ります。

このコーナーで何度も書いてますが、裁縫で一番難しいのは型紙作りなんですね。曲面である体にフィットする形を、平面である布からどう切り出すか。そこには地球を地図に展開するような苦労があります。これさえ出来てしまえば、半分完成したも同然です。

また、いつもマスクばかり作っている私にとっては、帽子はかなり大掛かりなイメージです。これまでにも「マスクフード(β版)」や「レインコートフード」などでチャレンジしてきましたが、大物だけあって、改良がなかなか進みませんでした(^^;) はたして今回はうまくいくのか。

型紙を当てて切り出すだけでも小一時間かかります。

前編で作った「布の型紙」の通り、右・中・左の3ピースで作ります。素材はマスク本体と同じです。マスク本体はふちどりに時間がかかったので、帽子はふちどりなしにします。

すると問題になるのが布の末端処理。切りっぱなしではほつれてきますし、見栄えがよくありません。裁縫の基本に出てくる「中表で縫って裏返す」という手法になります。先日作った「PVCナースキャップ」の応用です。

というわけで、縫う前に重ねる順序はこうなります。
なかなか直感的には分らないものですね(^^;)

重ねる順番を間違えると大惨事です(笑)
表地と裏地とが背中合わせになるのがポイント。
とりあえず縫いました。左右逆? いえ、中表だからこれでいいんです。だんだん頭がこんがらがってきます。

上の写真でシワが寄ってるところだけを縫いました。頭頂部〜後頭部は中央のピースと合体させる時に縫います。

中央のピースは、おでこのところを支点とした中表で縫います(上図)。写真は表返しした後。

パーツ単独で縫うのはここまで。
左右のパーツは「もみあげ」を支点として表に返したので、かなりシワが寄ってます(^^;)

いよいよ合体させますよ。まずは左と中央から。

破線のところが合体します。直線と曲線を強引にくっ付けることで面が歪み、立体になります。

片側完成。
右側も同様に縫い付けます。紙おむつを開いた形みたいですね(笑)
表返しするとこうなります。下半分のデザインはずいぶん適当だなー。

中央のピースは前端で左右とツライチにしたので、後端は多少誤差が出ます(下手なので)。ここは裁断してバイアステープでごまかします。どうせマスクの首ベルトで隠れるので。

バイアステープでふちどりしますよ。

というわけで完成です。

半円柱みたいな形になってますが、被れば丸みが出る…はず。

左右の合わせ目、ギャザーがこの程度なら私としては上出来です(^^;)。全頭マスク1号に比べれば、ずいぶん慣れました。

もみあげ部分のアップ。ふちギリギリを縫うのは難しいです。

細かい部分はあちこち縫い損じてます。商品化するにはまだまだですねー。

では、いざ試着!

異次元マスクER (フルセット)

おおっ、防護服っぽいじゃん!(・∀・)

手術着というよりは、クリーンルームの防護服っぽいですね。手術着のデザインは十年一日のごとく変わってないので、もっと近代的なルックスになりました(笑)。これと合わせたデザインで手術着も作ってみたいですねー。ナース服+予防衣でもいいかも。

サイズは中綿入りということもあって若干余裕を持たせましたが、もう少しタイトフィットでも良さそうです。あと気になるところは、おでこの部分が多少浮き上がっていること。曲面なので難しいですが、本当に密着させるには、中央のピースの幅を詰めるか、前端を引き絞れる仕掛けを付ける必要がありそうです。

着用感はすばらしいです\(^o^)/
マスクと同じ素材なので、まるで大きな一体型のマスクが頭全体を包んでいるようです。中綿入りで、超軽くてふっかふか。本物にはない感触です。表地がナイロンなので、吐いた息が頭部全体に回り、うんざりするぐらい暖かいです(笑)。包まれマゾには最高です。

今回のマスク、予想よりうまく出来ました。改良の余地はまだたくさんありますが、この路線で進めればいいとこ行くかな?という目処が立ったのが成果です。今後も研究を続けます。

2012.5.26

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