市販マスクの改造
お手軽花粉対策
手近にある物で安く。

いつも自作マスクの拘束感を楽しんでる私が久しぶりに市販マスクを買ってみたところ、その頼りなさにがっかりしました。使い捨てとはいえこんなスカスカなマスクでは、花粉症の方はさぞお困りなのではと思いました。

しかし、このコーナーでいつものごとく「花粉対策 極悪自作マスク」など作ってご紹介したところで、ご覧の方には何のメリットもないでしょう。

そこで今回は趣向を変えて、市販マスクを改造して花粉防御性能の向上を狙ってみました。企画にあたっては、フェチ的な視点は抜きにして、実用本位で考えております。フェチではない一般の方もどうぞ。

今回のいけにえ、「クリーンラインコーワ 三次元マスク」。こちらで試用した残りです。(^^;)

このマスク、使い捨てプリーツマスクの例に漏れず、周囲がスカスカで、いかにもすき間から花粉が侵入しそうです。マスク本体のフィルター性能(99.9%カット)はどこまで本当かわかりませんが一応信じることにし、対策は「すき間をふさぐ」ことを重点にします。

対策前の外観です。

すき間をふさぐといえば、それ用のテープが売ってます。建具用ですが。
戸のへりに貼ってすきま風を防ぐやつですね。
これを使ってみることにします。

すき間テープ。粘着テープになっているスポンジです。幅15mm・厚さ10mm・長さ2m。2巻パックで99円でした。

いきなり話が飛びますが、理科の授業で出てくる「植物の三大栄養素」ってあるじゃないですか。バランス良く与えないと意味がないよ、ってやつです。この譬えに使われるのがドベネックの桶。長さがまちまちの板にタガを嵌めて桶を組むと一番低い所から水があふれ、それ以上は貯まらないと。

マスクの通気性もこれに近いんでは?と思ったのが発端です。スポンジの「目」の細かさが花粉の大きさと比べてどうかはわかりません(_o_)。でも、その呼吸抵抗がマスク本体より遥かに大きければ、呼気のほとんどはマスクを通ってくれるのではないかと。マスク本体は各社懸命の努力の賜物か、呼吸抵抗は軽微なので、勝算はあるでしょう。

ドベネックの桶

話を戻して…
スポンジテープ、接着剤のニオイが強烈だったので、開封して一晩放置しておきました。

中身はこんな感じ。色がグレーなのがいまいち。

これをプリーツマスクの四辺に貼ります。

セロテープを貼るとはがしやすくなります。
すき間が生じないよう、短辺は多少きつめ(長め)に切って押し込みました。

ここで一度試着したところ、スポンジが真っ直ぐに戻ろうとする力が耳ひもの張力に勝ってしまい、マスクが顔のカーブにうまくフィットしてくれません。もうひとひねり必要なようです。

耳ひもをきつくすれば良さそうですが、耳が痛くなるのがネック。
そこで、左右の耳ひもを後頭部まで引っぱり、安全ピンで互いにつなぎます。

こんな感じで。

耳ひもがそこまで伸びなかったので、輪ゴムを介してみました。

たまたま手元にあったのが赤だったので、おめでたい色になってしまいました。

うーん、輪ゴムだと細いせいか、当たってる所がだんだん痛くなってきますね。
もう少し太い、手芸用のゴム紐(断面が丸くてφ1.2mmぐらい)なら大丈夫でしょう。
輪ゴムのようにあらかじめ輪にしておいて上の写真のようにくぐすと、ほどきやすく、使い回ししやすいです。

これでフィット性はだいぶ改善されました。
着用写真はこちら。

グレーのスポンジが少しはみ出てますね。
対策前の状態がこちら。

上の写真、右端はマスク自体が折れ曲がってます。スポンジがないと、ここがすき間になります。スポンジはそれを補うカーブになっているのがお分りでしょうか。これがスポンジ効果かと。

マスクを顔にあてがったら、パッドが垂直に当たるよう微調整を。

スポンジのぶんだけマスクが浮くので、口紅が付きにくくなる効果もあるんじゃないでしょうか。

最後の改造点はノーズワイヤーの強化です。
スポンジが真っ直ぐに戻ろうとする力と、耳ひもを強化したせいで、ノーズワイヤーは伸びてしまいました。そこで別のワイヤーを封入します。

ワイヤーを入れてみました。

このワイヤー、いつも自作マスクで使っているクラフトワイヤーです。φ2mmのアルミ針金にPVCの被覆がされてます。手芸店で売っています。先端にはマスクを突き破らないよう熱収縮チューブを被せてありますが、これは自作マスク用に工作した部品を流用したためです。手荒な扱いをしない限り、なくても大丈夫だと思います。

使ったワイヤーはこれです。本来の用途は帽子のつばなど。

ワイヤーを入れたら、顔に押し当てた通りの形にスポンジがきちんとフィットするようになりました。
よし、完璧。対策はここまでにします。
実際のところ、マスクを取り替えるたびに割ける手間って、このぐらいが限度かと思います。

以上の強化策、「使い捨て」であることを念頭に置いて、入手しやすく安い材料で考えてみました。
最後のワイヤーは捨てずに使い回す想定です。

マスクのふちからスポンジが見えたり、耳ひもを後ろで縛ったりしてるので見た目はいまいちですが、会社や学校、家庭で使うぶんには妥協できる範囲かと思いますがいかがでしょう。

実際にどれぐらい効果があるのか、花粉症の方に試していただけるとありがたいのですが…
われこそはと思う方、レポートしてみませんか?


自作マスクにも入れてみました。

色がなあ…。せめて白なら。

こもった呼気で体がほかほかするほど気密効果があります(笑)。
かつてはえらく苦労してパッドを自作したこともありましたが、見た目の悪さに目をつぶれば、こちらのほうがずっと効果があります(^^;)

スポンジテープを貼った状態で、息苦しさを市販マスクと比較してみたらこんな感じでした。

グレーの部分が、スポンジによって増した分です。あくまでも体感ですが…
市販マスクはもともと呼吸抵抗が少なく、スポンジを貼ってもほとんど変わりません。
いっぽう、自作マスク(表地はゴム引き布で通気性ゼロ)はもともと息苦しいのに加えて、スポンジを貼ったらぐんと息苦しくなりました。

同じスポンジを同じように貼っても、効きかたがマスク本体の材質によってこのように違うことから、市販マスクでは呼気のほとんどがマスク本体を通り、自作マスクではスポンジを通っていると思われます。

よって市販マスクのように呼吸抵抗が少なく花粉フィルター機能があるマスクにスポンジテープを貼る効果は大きいといえそうです。

2010.3.8

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