当てガーゼについて
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今までマスクは自作の品をいくつもご紹介してきましたが、着用感を決める大事な要素である「当てガーゼ」については何の工夫もしてませんでした。いえ、決して無頓着だったわけではないんですが、「これだ!」という決定的なアイディアがなかったのです。

愛用のガーゼ。

このガーゼ、ピップの「カットガーゼ 12枚入」で、ドラッグストアやホームセンターではポピュラーな商品です。30cm×30cmのガーゼを4×3に畳んだものが12枚入っています。畳んだ状態でのサイズは10×7.5cm。普通のマスクにはちょうどいい大きさです。値段は300円弱というところ。

私はこれを倍の大きさ(15×10cm)に広げて重ねてます。プリーツマスクに使う時は4〜6枚ぐらいです。6枚だと12÷2×6=36なので18枚合わせのガーゼマスク2枚換算です。縫ってあるマスクに比べてふんわりしてるので、実際の触感はガーゼマスク3〜4枚分というところです。

自作プリーツマスクに重ねた状態。このぶ厚いガーゼをマスクのすき間からチラッと見せるのが、最近のお気に入り通勤スタイルです(笑)。

この商品、入手が容易だったり、あらかじめカットしてあるので楽、というメリットはありますが、反面、決まった大きさになってしまうので「拘束防水マスク」などに使うと「たすきに短し」という状態でした。違うサイズのバリエーションがあればよいのですが、他のメーカーともども、存在しないようです。

傷口に直接貼るための滅菌ガーゼなら各種ありますが、値段が高いので却下…

そんなわけで、代替案を考えてみました。

汎用のガーゼ。(開封する前に写真撮っとくんだった…)

ドラッグストアで売っている汎用のガーゼです。左は5m、右は10m。いずれも幅は30cmで、2つに折って15cm四角のパッケージになっています。値段は5mのが300円ぐらい。冒頭のカットガーゼと同じぐらいです。

これらの商品は一反木綿のようにひたすら長いガーゼをぐるぐる巻いたものです。なので当てガーゼとして使うには裁断しなければなりません。

きれいにサクサク切るならと買ったのがペーパーカッター。

ペーパーカッター。刃渡り15cmのコンパクトなタイプ。1,300円ぐらい。

これで5mのガーゼを切ろうとしたところ…ぜんぜん切れませんでした。orz
30cm×5mのガーゼが15cm×15cmに畳んであるということは、だいたい66枚重ね。さすがに無理でしたね…。やはり布を切るなら裁ちバサミにかなうものはありません。

裁縫をする方ならお分かりと思いますが、裁ちバサミってすごくよく切れるんですよ。文房具のハサミに比べると雲泥の差。日本刀と青龍刀ぐらいの差はあるんじゃないでしょうか。
なので裁ちバサミで布以外のものを切るとあっという間に鈍ってしまうんですね。マスクを作る時、裁縫小物のパッケージを開ける時などつい手元の裁ちバサミに手が伸びてしまうんですが、それをやっちゃあおしまいよ、というわけです。

ちなみに日本のハサミは世界一の品質だそうです。昔は刃物といえばヘンケルが有名でしたが、戦後間もなくそれを凌駕し、今では向かうところ敵なし。ガイジンに言わせると「切れ過ぎてこわい」そうです。さすが刀鍛冶の国ですね。

けっきょくガーゼの裁断も、裁ちバサミでしましたよ。

倍に広げて一刀両断。
切り口はこんな感じ。案外いいかも。
切った片方を「拘束防水マスク3号」に乗せてみます。いい感じの大きさです。ふちより小さめのほうが、マスクは密着します。

なおここまでの過程で、サイズをあまり吟味することなく単純に切り分けてしまいましたが、これには理由があります。それは、機械でぐるぐる巻きにされた薄いガーゼは、いったんほどくと二度ときれいに巻けないからです(笑)。以前、同じ5mガーゼを一度ほどいたところ、同じように畳もうとしても伸びたり曲がったりで元通りになりませんでした。ガーゼの片端を部屋の隅で妻に持たせて慎重に巻いたりしたんですけどね(笑)。なのでなるべく元の折り目を残したほうがいいです。

残りの片方を一度広げて三つ折り(=15×10cm)にし、元の折り目を取るべくアイロンをかけてみました。マニア向けプリーツマスクにいい感じ。普通のガーゼマスクよりはるかに厚い本末転倒当てガーゼです(笑)。

汎用ガーゼを使う方法の欠点は部分取替ができないことですね。これだけ厚いと汚れるのは上のほうだけなので、丸ごと取り替えるのはちょっともったいないです。取り替えると1回150円(笑)。貧乏臭い話ですが、食事と風呂以外はマスク着けっぱなしという私のような変態マスクマニアには切実な問題です(笑)。喫煙者にとってタバコ値上げが痛いというのがよく解ります。紙おむつ代も…

まだまだ研究の余地ありまくり。

三つ折りの折り目のところにハサミを入れて重ねてみました。これで1/3ずつ取替可能に。1回50円です(笑)。ふちはいかにも、ほつれやすそうですね…

そうそう、10mのガーゼはまだ使っていません。5mのを裁断したところ、切るのにすごく力が要る(女性だときついかも…)ので、まだ手をつけてない状態です。

ここでちょっと目先を変えてみます。

西日本のごく一部の地域(?)で「ナイロンマスク」というのがあります。口に当たる部分に薄いメッシュのナイロン生地が使われているものです。私も以前、一度だけ使ってみたことがあります。サラサラとしたガーゼとはまた違う感触が気持ちよかったです。

そこで今回は、これも再現してみました。

ナイロンメッシュ生地のハギレ。90cm×35cmで100円。服には使えない端材なので格安です。
ご覧のようにものすごく薄いです。やや光沢あり。ウェディングドレスのヴェールのようですね。サテンとも相性良さそう。

これを適当な大きさに切って、先ほどのガーゼにひと巻きします。

形はものすごく適当です。

巻いただけだと端が固定されないので、安全ピンで留めます。

端がぺろっと。
小さめの安全ピン。うちにはナースキャップを留めるための安全ピンがそこらじゅうに転がってます。ナースは私ですが(笑)。
裏側を留めるぶんには感触に影響なしです。

自作プリーツマスクに入れてみたところ、すごくいいです!
マスクの苦しさ、ガーゼのふっくらと息がこもる感じ、そしてナイロンの爽やかな感触。もう全部入り!って感じです。

自作マスクに押し込んでみました。ガーゼに巻き付けただけなので部分的にたるみますが、妥協できる範囲です。

きちんと縫えば見栄えもよくなりますが、いかんせん消耗品なので、あまり凝ったことをするとだんだん面倒くさくなるのは目に見えてます(笑)。なのでミシンを使わない加工にとどめてます。

最後に、今回採り上げるもうひとつの素材は綿ジャージです。

ブルセラマニア(…死語)の方には体育着の素材としておなじみの生地です。綿が主体でわずかに化繊が混じっていて、やわらかな感触で、傷むとすぐ毛玉ができるあの体育着です。女の子に着せて保健体育プレイに励んでいると、胸のあたりを中心に毛玉ができたりします(笑)。ささくれなどで荒れた指先でまさぐったりするとよく傷めるんですよ…

そんな不埒な使い方はさておき、この生地、ベビー用品(よだれかけとか枕カバーとか)を自作するのにもポピュラーな素材のようで、手芸店でよく見かけます。わざわざ体育着を入手しなくても、メーターいくらで買えます。※ほとんどの店で、生地は10cm単位で買えます

私はこの生地の感触が昔から好きで(ブルマーフェチから転じた)、自作マスクの裏地にもよく使っています。

体育着

それを今回、当てガーゼに使ってみました。ガーゼよりはぜんぜん厚いので畳む回数が少なく、単価はガーゼより安いかと思います。適当に畳んで適当に切ります。ガーゼより織り目がずっと細かく、かつ単純な縦横の織り目でないので、ざくっと切っても端がほつれなくていいです。

同じく自作マスクに押し込んでみました。生地のやわらかさは左端のカーブしてる様子がそれに近いです。

着けた感触はというと、ガーゼより「密度が高くてやわらかい」感じです。タオルと毛布の違いみたいです。表面は非常になめらか。一瞬「汚していいんだろうか?」って錯覚を覚えるぐらいです。それもまたフェチっぽくていいですね。息苦しさはガーゼの上を行きます。「密度が高い」反面、ガーゼのような「ふわっ」とした感触は乏しいです。ガーゼの感触が好きな方なら、内側に何枚かガーゼを組み合わせれば、お気に入りの感触と、ガーゼ単体では味わえない息苦しさが両立すると思います。外出用のマスクだとあまり厚くできない場合もありますから、そういう用途にもうってつけかと思います。

というわけで当てガーゼの研究、まだまだ「第一弾」というところですが、いかがだったでしょうか。ミシンを使わない「自作」ですので、市販のマスクをお使いの方も応用できると思います。また、今後もより気持ちいい素材や、簡単で優れた加工方法があれば、どんどん追加していきたいと思ってます。

2010.1.17

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